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* 心の静寂 *
夜の神戸もう遅い時間帯だから人影もなくて静か響く足音は私だけランタンから漏れる暖かい光水面に映る景色をじっと見つめて静寂に包まれた時間を止めたあとは・・・
* 春色の魅力 *
どうしても省きたいけれど省けない撮影位置を移動しても写りこんでしまうこれ以上は・・・池に・・・隠したいのに隠せない心の中も同じ表面に表れてしまうだから色影...
* 記憶を辿って *
一年に一度名前を思い出す花いつも満開の花を眺めながこの花の名前は何だったかな?今年は花枝に短冊がついて『利休梅』と・・・そうそうそうだった・・・来年の春に...
* 未練木蓮 *
撮り忘れた春の花『木蓮』もう諦めていたから・・・山の斜面に一本満開嬉しくて夢中になって時間も忘れて・・・太陽はもうすぐ山の向こう側に沈んでしまう一日の終わ...
* 遅咲き櫻 *
谷間の山櫻辺りはすっかり新緑に包まれているのにここだけは寒いねまだこれから咲こうとする櫻を眺め貴女をどんなに切り取ろうか・・・足場を確認すると小さな沢の木...
* 消えゆく命・生まれる命 *
水の流れる音が聞こえる畦道に椿の落花朝の光が射し込み華やかに紅く染まる花の命の終わりの中に新しく生まれた命一本のつくしがこんなに心を温かくしてくれるかと思う
* 華恋(かれん) *
陽射しは眩しく暖かく吹く風は強く目の前に咲く櫻は次々に吹雪となり彼方へ消えてゆく散り際がこんなに綺麗で華恋なのは櫻だけかもしれない今心に響く存在でありたいと願う1